川崎市多摩区にある小田急線向ヶ丘遊園駅に新しくショッピングモールができるんです!
しかも温泉とキャンプ場も併設されるとのこと。
川崎市民として、ワクワクが止まりません…!
向ヶ丘遊園にある生田緑地が楽しくて、良く遊びに行く我が家。
それだけでなく、緑ヶ丘霊園のお花見や藤子・ F・不二雄ミュージアムなど、緑がたくさんのこのエリアが大好きなんです。
そんな身近な向ヶ丘遊園の跡地再開発!一体どのように変わるのでしょうか?
この記事では、向ヶ丘遊園跡地再開発の概要や、2022年12月時点における進捗などの調査結果をご報告します!
現在の開発状況(2022年12月現在)
向ヶ丘遊園付近を通りかかるたびに写真を撮って、順次どう変わっていってるかを報告します。
2022年12月:やっと再開発が始動?!
結構間が空いてしまいました…。というのも、なかなか工事が進んでいる状況が見られず本当に再開発するの?!ってかんじだったため。。
コロナの影響尾あるんでしょうね…
でもここ数カ月で登戸駅付近は大きく変わっています!
まずは向ケ丘遊園跡地。大階段が取り壊されている…!!
大きくバリケードも張られており、いよいよ工事が進捗したのかなという雰囲気でした。
また、登戸駅の西口側、古い商店街がまだあるエリアですが、こちらもいよいよ取り壊しが始まりました。
もともとこんないい感じの古い店が立ち並ぶエリアだったのが…
12月に入るとすっかり更地に。マンションが建つ予定とのことです。
向ヶ丘遊園の元ダイエーだったところも絶賛工事中だし、2023年に入ったら一気に工事が進むかもしれないですね!
また進捗を更新します!
2021年11月:内部はまだあまり変わらず
今回は散歩がてら、向ヶ丘遊園跡地の裏側から回り込んでみました。
内部はまだ全然手つかずな感じですね。池は再利用されるのかな?!
2021年6月:工事の看板ができてた
向ヶ丘遊園跡地の入り口付近に、事業計画の看板発見!
2021年6月1日が工事予定着手日になっていました!
確かに付近には工事車両がよく走ってたり、トラックが山の方に走ってたりしてました〜。
工事完了予定日は2023年12月31日になっています。楽しみですね!
この奥が再開発予定地です。
また進捗あったら報告します。
向ヶ丘遊園跡地の再開発概要
向ケ丘遊園跡地再開発計画は、2021年5月の段階でどのようになっているのでしょうか。
公表されている資料の情報を含め、概要を抜粋してみました。
向ヶ丘遊園の歴史
向ヶ丘遊園は、1927年に小田急線開通と同時に開園された遊園地です。
向ヶ丘遊園開園中は、小田急線向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園までモノレールが走っていました。
しかし、2002年に向ヶ丘遊園は閉園となり、モノレールも廃線となりました。
その後、向ヶ丘遊園跡地は未だそのままの状態だったのですが、近年再開発が決定したようで、2023年度の竣工を目指して計画が進んでいます。
現在は環境に配慮した計画かを審議している真っ最中!
これでGOが出ると、いよいよ工事着手です。
向ヶ丘遊園跡地再開発の経緯
指定開発行為者は、小田急電鉄株式会社です。
小田急電鉄は、向ヶ丘遊園跡地利用として「川崎市環境影響評価に関する条例」に基づいて事業の手続を行なっています。
今回は3度目の開発計画。
前2回の開発計画はマンション建設だったようなのですが、不動産事業環境の変化や地域住民の意見等により事業計画を見直し、今回のような商業施設を作る計画となりました。
具体的には、以下のような開発が計画されています。
- 向ヶ丘遊園の跡地の有効活用
- 敷地内の豊かな緑を保全する
- 多摩丘陵の優れた景観に配慮しながら既存の緑地と一体となる緑化を図る
- 生田緑地東地区の価値・魅力を向上させる
場所
住所は、神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1 他。
▼生田緑地ばら苑周辺の地区が、向ヶ丘遊園跡地です。
施設の規模
開発面積:約 162,400 m² に商業施設、温浴施設、自然体験施設等が新設されます。
かなり広大ですね!
それぞれのエリアの広さは次の通り。
エリア名 | 開発面積 |
---|---|
商業施設 エリア | 約 31,800 m² |
温浴施設 エリア | 約 28,600 m² |
自然体験 エリア | 約 39,500 m² |
その他 | 約 62,500 m² |
藤子・ F・不二雄ミュージアムの隣(西側)に、かつての向ヶ丘遊園の大階段があります。
どうやらこの大階段が復活して、新しい商業施設の入り口となるようです。
大階段を登った正面には商業施設エリア、そこから東の藤子・ F・不二雄ミュージアムの裏手は温浴施設エリア、西のばら苑に隣接するように自然体験エリアが作られる計画です。
工期と完成時期
工期は、2021年10月〜2023年10月の予定です。
年度 | 進捗 |
---|---|
2021年度(令和3年) | 基盤整備工事 着手 |
2022年度(令和4年) | 基盤整備工事 着手 |
2023年度(令和5年) | 竣工 |
向ヶ丘遊園跡地再開発の開発コンセプト
向ケ丘遊園跡地の再開発計画は、どのような施設を目指しているのか、公表されている情報をまとめてみました。
開発コンセプト
多摩丘陵の緑豊かな自然を次世代に残すことを前提に、川崎市と小田急電鉄で協力して跡地の活用を推進しています。
テーマは「人と自然が回復し合う丘」。
この丘の「自然」を、地域や訪れる人々の手により守り育て、年月をかけながら豊かな生田緑地の一部にふさわしい姿へと成長(回復)させていく。
同時に、自然に向き合い触れる非日常的な体験を楽しむ中で「人」も心と身体をリフレッシュ(回復) していく。
この丘は、「人」と「自然」が互いの恩恵を受けながら持続的に共生して いく「特別な場所」となり、新たな交流やつながりを生む「憩い」や「賑わい」の拠点として、地域や沿線の価値向上を実現していきます。
引用|小田急電鉄株式会社ホームページ
計画の中でも、現在ある緑の保全と新たな緑化によって、周りをぐるっと緑に囲まれるような施設になるみたいです!
みんなで緑を大切に育てていき、
その緑の中で人も癒されるような場所を目指しているようですよ。
素敵なコンセプトですよね!
商業施設エリア
施設詳細 | |
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開発面積 | 約 31,800 m² |
建物階数 | 地上1~3階 |
営業時間 | 8時~22 時 |
- ゆとりある広場空間
- 買い物や飲食等をゆっくりとくつろぎながら楽しめるエリア
- 現状の住宅地に不足する「ちょっとした非日常感」のある施設展開
- 生田緑地やその周辺に不足する飲食業態を中心とする
アウトレット施設のような低層の建物になるみたいですね。
個人的にはオシャレ系ファッションブランドよりも、ファーマーズマーケットとか道の駅ぽい施設になったら差別化できて面白いなぁ〜と思います。
あとは是非飲食店に力を入れて欲しい!
温浴施設エリア
施設詳細 | |
---|---|
開発面積 | 約 28,600 m² |
建物階数 | 地上1~2階 地下1階 |
営業時間 | 10 時~翌2時 |
- 緑に囲まれた環境の中で、伝統的な温泉旅館を連想させる日本家屋様式の特徴ある温浴施設
- 豊かな自然環境と都心までの眺望を併せ持つ露天風呂
- 都心周辺部では希少な貸切個室
- 多様な機能を備えた規模感のある着衣サウナ
- 施設規模や機能面で全国有数の温浴施設を目指す<
川崎市北部は結構温泉施設が多い(宮前平の湯けむりの庄や溝口温泉の喜楽里など)のですが、多摩区には大型の温泉施設がなかったので大歓迎です!
建築もまるで田舎の温泉に行ったような、純和風建築で開放感あふれる施設になりそう。
老後の楽しみがひとつ増えました(笑)。
自然体験エリア
施設詳細 | |
---|---|
開発面積 | 約 39,500 m² |
建物階数 | 地上1階 |
営業時間 | 24 時間 |
- アウトドア系施設やグリーンショップ等、これまで生田緑地になかった新たな機能の導入
- グランピングやキャンプ等の宿泊機能
- 他エリアとも連携した特徴のあるイベント等を実施
なんと、こんな都心にキャンプ場!これこそ向ヶ丘遊園跡地じゃなきゃできなかった施設です。
キャンプブームですし、賑わいが予想されます。
しかもグランピング施設までできるらしいですよ!
家族とだけじゃなくて、友達と訪れて心ゆくまでおしゃべりしてお泊まり…という楽しすぎる計画を思いついてしまいました。
入居テナント
2021年5月現在、まだ発表されていません。
営業日・営業時間
✔︎ 営業日:年中無休(年末年始や設備法定点検日等を除く)
✔︎ 営業時間:
- 商業施設 エリアは 8 時~22 時
- 温浴施設エリアは 10 時~翌 2 時
- 自然体験エリアは 24 時間
ばら苑・生田緑地へのアクセス
向ヶ丘遊園跡地の西側には、ばら苑が隣接しています。さらにその西には生田緑地があります。
ばら苑には、向ヶ丘遊園跡地内から車および徒歩でアクセス可能になる予定です。
生田緑地には残念ながら施設内からは行けなさそうですね。
アクセス
赤が車&自転車ルート、青が歩行者ルート、紫の◯は駐輪場になる計画です。
車および電車・バスの場合のそれぞれのアクセスを紹介します。
車の場合
向ヶ丘遊園跡地の正面にある川崎府中線(神奈川県道・東京都道9号)からアクセスします。
施設内へは、大階段横から区画道路(市道および私道)を整備する予定。
この区画道路と川崎府中線には右折レーンがある交差点も新設される予定。
道路は整備される予定のようですが、いかんせん目の前の川崎府中線の幅が狭い!
片側1車線のため、車が集中するとすぐに渋滞しそうです。(拡張する計画はあるみたい。)
しかも、向ヶ丘遊園跡地につながる東京方面・神奈川方面の道路もいずれも狭いんです…。
交通事情が一番の心配事になりそうです。
電車・バスの場合
最寄り駅は小田急線向ヶ丘遊園駅か登戸駅。
両駅からはどちらも約1kmあり、徒歩で16分程度の距離です。
開発計画では、「生田緑地、ばら苑につながる歩行者ネットワークの整備を行う」とあります。
具体的には、川崎府中線の歩道拡張、施設への主導線である大階段の整備とバリアフリー化などです。
また、バス便もあります。
田園都市線/JR南武線の溝の口駅からは、向ヶ丘遊園駅行きバスが出ており、藤子不二雄ミュージアム前で降りると向ケ丘遊園はすぐ隣。
田園都市線梶が谷駅や二子玉川駅からも向ヶ丘遊園駅までのバスが出ているので、最寄駅から歩くことを考えたらバス便の方が便利かもしれません。
駐車場
向ケ丘遊園跡地施設の計画では、駐車場の予定台数は520台、駐輪場は200台です。
休日は4000台もの車での来場があることを予想しているにもかかわらず、かなり少ない駐車場台数…。
ちなみに、ここから比較的近い南町田グランベリーパークの駐車台数はなんと2027台!
それでも駐車場待ちの渋滞が起こっていることを考えると、向ケ丘遊園では混雑は避けられないかもしれません…。
是非キャンプ施設にはレンタルや手ぶらで宿泊ができるプランを拡充していただいて、公共交通機関で行くことにしましょう!
向ヶ丘遊園エリアの現状
向ヶ丘遊園エリアには、大きな公園や藤子不二雄ミュージアムなど子供が遊べる場所が多くあります。
一方、ショッピングができる施設は少なく、溝の口か、武蔵小杉、二子玉川まで行かなくてはなりません。
また、飲食店は向ヶ丘遊園駅周辺や登戸駅周辺にありますが、フードコートなどはありません。
ショッピング施設や飲食店が拡充されると、とても満足度の高いレジャーエリアになりそうです!
周辺のレジャー施設
現在、向ケ丘遊園エリアにある公園やレジャー施設を紹介します。
生田緑地
多摩丘陵と里山の自然を楽しめる公園。
古民家を移築した博物館「川崎市立日本民家園」、プラネタリウム「かわさき宙と緑の科学館」、「川崎市立岡本太郎美術館」、枡形山展望台、蒸気機関車D51などがあります。
枡形山には遊具もあります。夏は噴水広場が子供に大人気。ベビーから小学生まで楽しめる公園です。
- アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩13分
- URL:https://www.ikutaryokuti.jp
▼生田緑地のレビュー記事はこちらです。
生田緑地ばら苑
およそ3000株ものバラが咲き誇るローズガーデン。
向ヶ丘遊園閉園後も、ばら苑は川崎市が維持管理を行っています。
年 2 回春と秋に一般公開期間があり、この時期のみ入場できます。
- アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩25分
- URL:http://www.ikuta-rose.jp
藤子・ F・不二雄ミュージアム
漫画家 藤子・ F・不二雄先生の作品世界やメッセージを幅広い世代に伝えていく美術館。
ドラえもんの原画の展示や、藤子・ F・不二雄先生の漫画が読めるコーナー、ミュージアムオリジナル作品を上映しているFシアターなどが楽しめます。
藤子・ F・不二雄作品のキャラクターのオブジェがミュージアム内に散りばめられているので、写真を撮ったり、ミュージアムカフェでお茶したり…もちろんミュージアム限定グッズのショップもあります。
キッズスペースにはガリバートンネルもあります!
- アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩17分
- URL:http://fujiko-museum.com
二ヶ領用水と川崎市緑化センター
川崎市緑化センターは都市緑化植物園で、園内にはたくさんの草花や樹木が植えられています。
緑化センター内には二ヶ領用水が通っており、アメンボ観察などができます。
のんびり二ヶ領用水沿いの散歩もオススメ。
- アクセス:JR南武線 宿河原駅から徒歩5分
- URL:http://www.iei-kouen.jp/kawasakishiryokuka/
川崎市こども夢パーク
こども主体で遊べるプレーパーク。焚き火や泥の中での水遊びなど自由に遊ぶことができます。
本や漫画が置いてある部屋や、ベビールーム、スタジオ、サッカーやバスケができる広場もあります。
竹馬や羽子板などおもちゃの貸し出しもあり、パークを自転車で周回できるコースもあります。
子供達が自分で屋台を作り運営するこども夢横丁、お餅つき大会やとことん泥まみれになる夢パークまつりなど、イベントも盛りだくさんですよ。
- アクセス:JR南武線 津田山駅から徒歩7分
- URL:http://www.yumepark.net/index.html
▼こども夢パークのレビュー記事はこちらです。
緑ヶ丘霊園
多摩丘陵に広がる広大な川崎市営霊園。
緑ヶ丘霊園内にはたくさんの桜が植えられていて、お花見シーズンには多くの人達で賑わいます。
近隣の人たちからはお散歩コースとしても親しまれています。
- アクセス:JR南武線 津田山駅から徒歩5分
- URL:https://www.kanagawaparks.com/kawasakireien/midorigaoka/
県立 東高根森林公園
丘のある広い公園、というだけでなく竪穴式住居が発掘された【文化財】「東高根遺跡」や、【県指定天然記念物】「東高根のシラカシ林」を有している県立公園。
林の中の散策や、湿地帯での植物観察、バードウォッチングなど自然あふれる場所です。
遊具や広い芝生広場もあり、子供がのびのび遊べる公園です。
- アクセス:JR南武線/東急田園都市線 溝の口駅からバス8分
- URL:https://www.kanagawaparks.com/higasitakane/
遊園地 よみうりランド
全43機種のアトラクションがある遊園地!
夏にはプールWAIもオープンして5つのプールと3種類のスライダーが楽しめます。
2020年3月には新しく新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」ができ、お花鑑賞やコツメカワウソにも会うことができます!
- アクセス:京王よみうりランド駅からゴンドラに乗り換えて10分/小田急読売ランド前駅からバスで10分
- URL:https://www.yomiuriland.com
向ヶ丘遊園再開発 まとめ
- 向ヶ丘遊園跡地にできるのは、ショッピングモール、温浴施設、キャンプ場
- 多摩丘陵の緑を活かし、新しい施設も緑いっぱいの癒される施設になりそう
- 2023年竣工予定
今回、向ヶ丘遊園跡地再開発の調査をして思ったのは、小田急電鉄と川崎市が住民意見を尊重して開発計画を進めているということ。
「緑を残したい、今ある環境を大事にした上でより良い活用法を見つけたい」という住民の思いをしっかり受けとめてくれた事業開発だなぁと思いました。
多摩丘陵の豊かな自然を残し、子供がのびのび遊べて大人も一緒に楽しめる場所を都会の真ん中に作っていただくことは本当にありがたいです。
素晴らしい施設の開業を心まちにしています!
※登戸〜向ヶ丘遊園間や、向ヶ丘遊園駅前ダイエー跡地の再開発も今後調査します!
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